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第7回ロードレースアカデミー

今回のアカデミーは、よりシンプルに、より奥深く開催できた。第七回にもなると大分、講習内容の取捨選択もまとまってきた感じ。

スタッフと一緒に朝6時20分に町田インターを通過。渋滞もなく富士スピードウェイへ。

講習ルームの設営と、コースの設営もだいぶスムーズにできるようになってきた。毎回アップデートされてく、若きスタッフに感謝である。

富士スピードウェイの講習ルームにホワイトボードのマーカーが無くて困ったので次回はこちらで用意しよう。

なんとか継続して開催し続けられているRRAも今回で7回目。午後の応用カリキュラムは毎回違うカリキュラムで、毎回必ず参加で学びにただいている方もいてとても感謝です。

この講習は富士スピードウェイのP2という、モータースポーツでの使うような広い敷地を借り切り、最高の路面環境で、少人数制で講習を行い、参加者の安全技術、バイクコントロール、集団走行技術レベルアップを目指すセミナーです。

簡単に言うと、「ロードバイクにおいての間違いや勘違いを修正する」のが目的。

かといって参加者がみな競技者かといえばそんなこともなく、ほとんどが一般サイクリストである。女性ライダーも数名。目的はレースをする人よりかは、トライアスロン、ヒルクライム、エンデューロ、ご夫婦で週末のサイクリングを楽しむ方まで多岐に及びます。

今回のサポート講師のTom Bossiss選手は、フランスロードジュニア選手権4位、AG2U23ライダーとしての経験など。
2年ちょっとで日本語を流暢に話し、漢字も掛ける。いろんな意味で才能豊かな選手です。

Tomが流暢な日本語で自己紹介をするだけでも、参加者の皆さんはワクワクドキドキしている感じが伝わってくる。

そして参加者同士で、せっかくのご縁なので、自己紹介。軽く自転車歴やどこから来たのか?どんなサイクリングをしているのか?そんな自己紹介をしてもらう。ある意味このセミナーに来る人は、かなり真剣に自転車を愛している人の集まりなので、参加者同士のこの出会いも大切にしていきたいという気持ちがある。

【事前説明】

9時から今日のスケジュールやセミナーの説明を行い、まずペダリングや補強運動について復習を行う。まず基本の意識が飛ばないように座学を行う。

前々回の集団走行の映像を見たときに、集団走行はできていても、もっと基本のペダリングの悪くて、悪い動きをしているとお客様がいたことにショックを受けたことが一番の理由です。

フィッティングの時に教えたことなので、事前に少しだけ講習をするだけでそのようなことは防ぐことができました。

室内での講習を終えて、いざアスファルトの上へ。

【ブレーキング】

まずは緊急回避において一番重要な強力なブレーキングです。

講師のデモンストレーションなど、動画にまとめました。


リヤブレーキの使い方、フロントブレーキの使い方。細かいブレーキングのセッティングなどを行う。最終的には制動距離が最初のの半分以下で、より高いスピードから止まることができるようになる方も。

このような安全の確保された場所でタイヤの限界をあえて超えてみることはいい経験になります。

ブレーキかけられないってことは、目の前で何かあったときに、突っ込んでフレームやホイールを割ったり、高いスピードで落車することで骨折もありえる。交通事故に逢いそうなときも上手い人はかわすことができるので是非とも、安全に走ってほしいという思いです。

またこの先、ロードバイクもディスク化の流れがあるが、結局タイヤを地面にどれだけ接地させられるか、要は人間が如何にバイクをコントロールしタイヤの面圧を高められるかでタイヤの限界は決まっていきます。

これらの機材の向上に対しても…根本のテクニックと物理的な理解が足りないと、単にタイヤをロックして、ブレーキもタイヤも性能を発揮できないことは明らかです。

【コーナリング、タイヤの基本】

少し休憩したのち、次にコーナリング、基本的なライン(なんども言うようにout-in-outという単純なもを教えるわけではない)を理解して、いかにスムーズにリスクを下げたコーナリングをすることができるのかを伝えていきます。

タイヤの基本知識の摩擦円の勉強をして、タイヤが滑る物理的なメカニズムを視覚的に理解していただいてからコーナリングのレッスン開始。

こちらの方は2回目ののRRAの参加ですが、とても上達されました。ロードバイクは倒せばいいってもんじゃない。右の画像の方が今回の写真。バイクは倒れていませんが思い通りに曲がってくれているはずです。

目線、上半身の傾けかた、重心移動、バイクのバンク角、次回もきっちり行っていきますが、下りの怖い人はなぜその恐怖感を感じるのか、その恐怖心の分析から、講師が意識して教えていきます。初心者、女性など全く問題なし。低速で基本を学ぶことがとても重要と思っています。

人によってはラインがダメな人、バイクのフォームがダメな人、それぞれの状況を見てから先導走行が必要なのか?後ろからアドバイスするべきなとか?

コーナリングの基本ができた方には、クリテリウムなどで必要なダッシュのトレーニングへ、移行してもらい
判断しながら人それぞれのアドバイスをこなしていきました。

約1時間のの昼食休憩を取り、13時20分

13時半から午後の講習開始。午後になってくると、風が強くなってきた。

【ダンシング】

登り区間で
ダンシングのトレーニングから開始。

まずコースをダンシングで周回して、僕の判断で2グループに分けて、初心者、筋力の弱い女性グループは僕がレッスンを担い、そこそこバイクを振ることが出来ている方たち(といっても及第点の方は一人もいなかった)はトム講師にお願いした。

やはりバイクの振り方、どのくらい振っていいかそれはやはり、フレームにもよる。ただ一般参加者においては、まずダンシングの基本となるリズムができていないのでその基礎からしっかり教えていくことを重視。

実は正しくダンシングが出来ないと、スプリントでもまっすぐ走れなくて、加速できないことはおろか、後続車にも迷惑を掛けてしまう。ツールド沖縄200kmで上位完走者でも意外と出来ていないことなのでここも見直して強くなれる人はたくさんいるはず。

約1時間、きっちりとダンシングを行い、背骨のラインなどについても言及して低速での意識をつくってもらい、今後普段のライドや普段の生活での姿勢など、十分意識を持てるようにしてもらえたと思います。

ここで参加者の記念撮影を。日が短いので早めに撮っておく必要があります。

毎回、参加者のレベルや風向きに応じてかなり流動的なスケジュールをとっていますが、自然と人間は予測不能。

今回も風が強いという一見ネガティヴな環境を使い、本日の最大の最終項目へ。

それは、風の中の走り方。

横風のローテーションテクニックの基本講習を行いました。
時間も多くないので、なるべくテンポよく進めたいと思いながらも基本をきっちりという意識を忘れずに。

ここでも無線機を最大限活用し、2グループに分けて周波数を変えて、きめ細かい別々の指導を行いました。

ただ、やはりこの技術はたった一時間で理解度が深まるわけもなく、見て覚えることよりも一歩一歩体感してもらうことが何よりも栄養になるのでとにかく時間が惜しかった。

そして横風のエシュロン(横風のローテーションの走り方)の走り方を1時間行う。最初は2グループに分けて走り、後半は合流。

かなり僕もトムもびっくりするくらい参加者の理解も早く、講師側としても驚くことの多い、横風講習になりました。

この横風ローテーションなんかは、かなり深い分野で日本のレースだけ走っている選手にはわからない領域。ある意味ヨーロッパの文化に近づくことのできるカリキュラムだと、自信を持っています。

なぜできる人が少ないかというと、強力なチームメイトが周りにいないと学べない分野だから。その学びとは何かというと、やはりチームプレーでの攻撃への参加経験です。

結局、そのようなレース展開にならないことや、横風が吹くような戦略の中で欧州の選手は育つので、かなりのスキル的な差が生まれることを参加者の方は体感したようで、とても楽しそうでした。

参加者の方からは、風の日に走るのが怖く無くなったとの言葉や、風の日にどのように先頭交代して走るべきか理解できたなど、嬉しい言葉をいただきました。

【最後は、トレーニングレースを2本】

僕ら講師も参加者と走り、レースのアタックポイントや、先ほど行った横風ローテーションの基本フォーメーションは崩さず、もし集団分裂してもエシュロン状態を組み落ち着いてオールアウトしないで走れるようにする。

僕らもちぎれそうな選手をアシストして、横風でしっかり走ることの重要性を再認識してもらいました。

2レース行いみなさん出し切った様子で講習終了。

【まとめ】

最後に講習ルームにて、今回の講習の締めを行いました。みなさん集中力を最後まで持って、わからないことは講師に直に質問できる人数(15名)で濃密な時間を過ごすことができました。

次回は3月31日 土曜日

お申し込みはもうスタートしていますが、少人数制につき残り少なくなっています。今回のお申し込みでも女性ライダーは4名いらっしゃいますし、参加レベル関係なく、バイクコントロールをそれぞれのレベルでの向上をお約束します。

このような講習をコツコツ行い、より自転車の事故やレースでの不本意な落車を減らし、少しでも安全にサイクリングを楽しめる世界を作れたらと思っています。

最後になりますが、今回ご参加いただいた皆様、スタッフの方、スポンサー各社、このような活動にご賛同いただき応援いただきましてありがとうございます。