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デローザプロトス ジオメトリーから考えるインプレッション

ググってもなかなか、ライダー目線のインプレッションが出てこないプロトスのインプレ。


出来たらここにNIPPOのライダーのインプレなんかが出てくると一般ユーザーは嬉しいのではないかと思う。


僕が借りて乗っていたのはホイールはシャマル。コンポーネントはスーパーレコード。タイヤはミシュランパワーコンプでした。


乗った期間は二週間。約1000kmほど。


【ジオメトリ】
僕が選ばせてもらったサイズは47。


トップ水平換算で520mmのモデルである。ヘッドチューブは115mm。ちょい長だけど、ほぼ普通である。シート角は74.5度。やや立ち気味かと思う。


コラムスペーサーは25mm入れて、ステムを多数試着し(フィッティングサービスをしているだけありパーツは豊富なので)、バッチリと合うものを選んだ。ハンドルの高さはサドルの高さと相対的なので、脚が長い人はハンドルも高くなる傾向にある。手足が長い=ハンドルが低いといった単純なものではないことも一つお伝えしておきたい。


ステム長さに関しては110mmを使用したが、これはハンドルの形状によっても誤差があるのでそこまで参考にならないと思う。


【ヒルクライム】
極端な軽さを売りにしているわけではないが、登りも「踏みシロ」が長い感じで落ち着いてペダリングできる。スコットのアディクトのようなヒルクライムマシンではない。その分、脚に来ない感覚がある。


適正回転数は80〜85rpmぐらいかな。カーボンの反発が早い訳ではないので落ち着いてペダリングしやすい。


また各部分の剛性バランスの良さがあり、ダンシングのしやすさは特筆すべき点かと。このようなバイクで基本を覚えると、正しい踏み方をした時にぐんぐん進む感じがあり、答えがわかりやすく、上達しやすい。(ここって結構重要で、ポジションが出来ていないと上達しないのと同じ)


生粋のヒルクライムマシンではないので、重量が気になる人はオススメできない。軽くはないが、軽く進む。ちなみに、僕は金輪際、フレーム重量だったりホイールの重量を測ったこともないので気にならない。


【ロングライド】
剛性が高すぎず、カーボンの反発(ウィップ)もマイルドで、スパルタンではなさすぎるために、ロングライドやブルべの人にもとてもいいのではないかと思った。反発はマイルドなんだけど、タイミングを合わせやすい。体重の軽い人にもおすすめである。


乗り心地の良さと、掛かりの良さを高い次元で両立していると思う。


【スプリント、高速巡航】
高速域からのスプリントのような加速にも、抜群の反応という訳ではないが、1400w付近ではしっかりとカーボンの戻りも感じられて前に前に押し出される感じで登りの軽さだけではなく、バランスの良い印象。もしかしたら1700w出すスプリンターには若干剛性不足を感じるかもしれないが、その領域を優先すると他のバランスが崩れてしまうと思う。


またほとんど一般の方は意識すべき点ではないと思うが(乗車フォームやペダリングをまず先に!)、 エアロ効果もなかなか高くて本当に風の抜けの良さ を感じた。もっとエアロ効果の高いフレームとなると、僕が乗った中ではトレックのマドンやピナレロF10が思い浮かぶかな。


【フレームサイズを選ぶ時に気をつける点】
またフレームサイズの展開に関しても、日本人の平均身長付近である160〜175cmが細かく設定されていてとても選びやすいのも、上級者には嬉しいポイントだと思う。


ただ、乗り方や身体の使い方が間違っていれば、変な位置が自分にとって正しいポジションと勘違いしがちなのでしっかりとした専門知識を持ったフィッティングか、プロショップでのサイジングをオススメします。またニセモノも出回っているという情報もキャッチしたので変な並行輸入品にはお気をつけいただきたい。


あと気をつけるべき点は専用シートポスト。


サドルの後退幅を選べない点は、よくフィッティングする時に考えてサドルを選ぶなりポジション調整をしていただければと思う。


若干調整幅が少ない。専用シートピーラーは"やぐら”(取り付け金具)の関係であまり調整幅は大きくない。プロコンチネンタルチームが使っている様子を見ると、専用の後退幅ゼロのピラーを使っていたり のレース専用品ではないかと思う。


僕はセライタリアのサドルで調整範囲内にベストマッチさせられたけど、それはサドルとフレーム、僕の大腿部分の長さがベストマッチしたから。


サドルをレールの長いモデルに変更することで、対応は可能なのだけど、バイクフィッティングを生業とする僕は個人的にはポジションによってシートピラーを変更したいので、元選手、フィッター目線からすると27.2の径がいいかなと思ってしまうのが正直なところ。

【デザイン】
ちょっと地味だけどそこが飽きがこなくていいかと。インパクトは緑色のカラーかな。


ここは重要だけど、かなり女子受けはいいと思う。このロゴマークにあしらわれたハートマークとは裏腹に、質実剛健なイメージのギャップがいい。

【まとめ】
特別ここがいい!というのがない、はっきり言ってそんな尖った性能がないところが良くも悪くも、個性が無い。


ただただバランスが良く乗り心地がいいフレームです。ダンシングを多用する自分としてはダンシングもしやすく、楽しく登りを登れた。


連日走っても脚の疲れがきにくいことは他のフレームとは一歩抜きん出ていた。


やはりしっかりとポジションを出していくことで、どんなフレームでも性能を初めて発揮できることは言うまでもありませんが、デザインの好みと、お財布が許せばかなり長く付き合える相棒になるのではないかと。


僕は買いたいと思いました。


尖った個性がなく、つかみどころのないフレームだからこそ、150km走った後など一番脚が残っていて、一般の方の使い方にあっているんのではないかと。ナチュラルに走れるよさがあるので、中級者以上全てライダーにオススメします。