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ソフトウエアとハードウエア
まず初めに、Kinofitはソフトウエアです。
正しく自転車に乗れていると見える人は、多く見積もっても日本人ロード乗りの5パーセント。
そしてダンシングができる人は0.8パーセントかな。
そして今はパワートレーニングだ、やれFPTだ数値を追い求める時代ですね。私はパワーメーターは中学校3年から、選手をやめる23歳まで使い続けていたので、絶対にパワーメーターは必要だと思います。
そして現在もサービスの一環で行なっているトレーニングメニュー作成も、パワーメータの数値がベースです。
ちなみに今年はGARMINのアドバイザーに就任させていただき、ペダル型のVectorを使っています。
強くなるために、絶対に切っては切り離せないツールだと思っています。
しかしながら、数値ばかり見ていては本質を見失います。パワーが出たら満足でしょうか、レースで勝つ満足感の方が良いですよね。
確かにパワーを出して踏めれば、ガチャガチャなペダリングでもその時は速く走れます。
しかしその先の伸びしろはどうでしょう。
伸びしろを増やすトレーニングと、パワーを向上させるトレーニングは、速く走るという目的は同じでも、似て非なるものです。
例えばパーソナルレッスンにおいて、体幹トレーニングをステップアップしていけばお伝えすることもありますが、いきなり初回のフィッティングでトレーニングを教えることはまずありません。
なぜなら、サドルポジションがあってないのに腹筋を一生懸命鍛えたとしてもまったく連動させられないからです。
順番としては正しいポジション、ペダリングを1回目のKinofitで伝える。その後動きの確認をしつつ微調整をしていく。
腹筋などがしっかりついて来たところで補助的に、その人に必要な腹筋のトレーニングを伝える。
そして、体幹がしっかりしてくると、また大きく自転車に乗れるようになり、その時点での適正サドルポジションがmm単位で変わっていく。サドルポジションが変われば相対的に、クリート、ハンドルポジションも見直す必要が出てきます。(商売上リピーターに恵まれ嬉しいが、単に何度も来てほしいから、何度も来てもらっている訳ではないということです)
体幹トレーニングを一生懸命やるよりも、正しいポジションペダリングで体幹を稼動することが大事。
普段から正出来るようになれば、ライド中にある程度の体幹トレーニングは出来てしまいます。
フィッティング受講者がよく言う、フィッティング後、勝手に腹回りが太くなって体幹が付いてくるっていうやつです。
即席ラーメンのように速くなるより、スルメイカの旨みのように速くなってほしい。ステップアップのための順序を大切にしています。